ペットトリマーがトリミングサロンを開業するには、ペットの髪の毛を切れる環境を用意するだけでは実現できません。
開業前に一番気を使わなければならない点が衛生面についてです。
家の中で飼っているペットでも外で飼っているペットでも動物はあらゆる場所で活動を行うので、想像以上に様々な菌が体毛に付着している可能性があるのです。
ペット一匹に対してそれらの体毛を除去するのであれば問題はありませんが、ペットトリマーは複数の動物を預かりトリムするので衛生面をしっかり行わないと他の個体に菌や病気が感染してしまう可能性があります。
具体的な方法についてですが、まず毛をトリムした際に飛来するあらゆる臭いの元を断つための空気清浄器が必要になってきます。
予算が許すのであればプラズマクラスターの空気清浄機の性能が高い物を購入し、ペットの体毛に付着しているアンモニア臭等を効率的に除去できるようにして飼い主がお店に訪れても臭いによる不快感を与えないように工夫する事が重要です。
特にプラズマクラスターの空気清浄器はイヌ科の動物が感染する病気であるイヌパルボウイルスを抑制する効果が期待できるので、複数の犬を預かっても他の個体に病気を感染させてしまう心配がありません。
そして次にペットトリマーとしてペットに施術を行う設備の衛生面についてですが、施術を行う機械の選択肢としての絶対条件は体への負担が少ないという点です。
勿論水道水でシャンプーを行ったペットを洗い流す行為は問題外で、必ず次亜塩素酸等が含まれている弱酸性除菌水を使用して洗い流し体への負担を極限まで減らす工夫が必要になってきます。
さらにシャワーを使う場合は人間が使う通常のシャワーではなく、マイクロバブルシャワーといって微細な気泡をシャワー本体が精製するタイプの物を使用するようにしてください。
近年ではマイクロバブルシャワーよりも気泡が小さく体に優しいマイクロナノバブルシャワーという設備もあるので、開業資金に余裕があるのならば用意するようにしてください。
湯船に浸からせてあげるような設備を用意するならば、炭酸泉が用意できるような環境もお勧めです。
炭酸泉とは関節痛や美容に効果のあるお湯として温泉地でも親しまれている種類のお湯で、関節部分の多いペットにも最高のリラックス空間を提供する事ができるため大変お勧めです。
そして、ペットトリマーが業務用として使用するシャンプーについてですが、皮膚病を患っているペットのために刺激の少ないシャンプーの用意が必要になってきますし、種類によっては皮膚の弱い個体もいるのでそれらに合わせた物を数多くストックしておき、いつでも対応できるようにしておきましょう。
シャンプーの購入選択肢としてはショードッグ用に開発されたシャンプーとコンディショナーが一般的に販売されているので、トリムの仕上げを完璧に行うためにもこれらも購入しておくとお客さんからの評判も良くなるのでお勧めです。
シャンプーとそれを洗い流す設備の選択ができたら次に濡れた体を乾かす設備についてですが、ペットの多くは体毛や体内器官で微細な体温コントロールを行っているためドライヤーで必要以上に温めては悪影響を及ぼす可能性があります。
そのためマイナスイオンドライヤーを用意して必要以上に温めてしまう事を防ぐようにしてください。
特にマイナスイオンは適度に体毛へ潤いをもたらしてくれるので必要以上の乾燥も防ぐ事ができ、マイナスイオンが有ると無いとではトリムの仕上がりが段違いなので開業する際の用意するべき設備として挙げられています。
ペットトリマーは毛に含まれる様々な要因を考慮した上で、その一つ一つを解決しなくては務まりません。
その中でも衛生面は他のペットへの不必要な病気等の感染に深く関係してくるので、トリミングサロンを開業する際には衛生面に関する設備に多くの予算を割くようにしてください。
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