ペットブームは勢いを増し、ペットトリマーの需要が高まるなか、一方で老年になったペットも増え続けています。
老いた犬や猫を対象にした介護施設やサービスが首都圏では急増しています。
関東1都3県では、ペットを一時的に預かる保管業者は増え続け、イオン子会社はこのほど千葉市内に老犬を一定期間預かる施設を開設しました。
背景にあるのは、法改正で保健所がペットを引き取らなくなったほか、ペットも飼い主も高齢化し、「老々介護」状態の家庭が出てきているからです。
環境省の統計によると、動物を一時的に預かって面倒をみる保管業の登録数は2013年4月に1都3県で計7030件とこの3年間で約千件増加。
2014年度分は東京都が非公表だが、前年同期と比べ千葉市が9%増の187件のほか、さいたま市や横浜市もそれぞれ5〜6%増えているんです。
飼い主の旅行中などに、短期間預かるサービスなどが中心とみられますが、長期間の預かりもでているそうです。
イオン子会社のイオンペットは7月、千葉市のイオンモール幕張新都心にあるペットショップ「ペコス」内に老犬の介護施設を開設しました。
専門のスタッフが常駐し、併設した動物病院やジムも使いながら世話をします。
認知症が発症し夜鳴きが激しい犬には、専用の防音施設を用意。
寝たきりになってしまった犬には、定期的に寝返りを打たせたりします。
料金は種類に応じて異なりますが、エサやワクチン代などを含んで小型犬の場合で月額10万円、大型犬が同20万円。期間は最低3カ月から契約を受け付けます。
小川明宏社長は「今や飼育頭数の半分以上がシニア犬とされるなかで、介護の需要が高い」と指摘します。
犬の預かりやデイケアサービスなどを手掛けるレッツは今年の1月に店舗を移転、拡張しました。 理由は、老犬の長期預かりやリハビリをしてほしいという需要が増加し、従来の施設では手狭になったためです。
移転後の施設では、従来よりも5頭多い25頭まで面倒を見ることができるようになりました。
その他、車いすに乗せた犬が十分に動き回れるスペースや、バランスボールなどを使って運動できるスペースも設けました。
自宅とは違う環境に預けることでストレスを与えたくないという飼い主のために、犬専用の訪問介護もあります。
横浜市や鎌倉市を中心に犬の訪問介護サービスを手掛けるワンバイワンの寺井聖恵代表は「ここ1年間で老犬介護のニーズが増えている」と話します。
料金は90分で4500円。
食事の世話や寝返りなどの生活支援だけでなく、後ろ足のトレーニングができる遊び方や背中のストレッチなど、老化予防や寝たきり防止に役立つ運動も手掛けます。
犬にあった介護方法の助言や相談にも応じます。
現在は個人で事業を運営していますが、仕事の増加に対応するため、SNSなどを活用した老犬の介護施設とのネットワーク作りを始めました。
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